食欲の低下がしばらく続いていたファイトちゃんは9歳の男の子。数日前から元気もなくなってきたため病院で血液検査と超音波検査を受けました。検査の結果、慢性腎臓病(腎不全)と診断され、即入院治療となったのでした。
入院時:BUN>140(測定上限値以上)/CRE13.69/IP9.7
飼主さまの希望により、西洋医学治療に併せて漢方治療も開始。6日間の入院治療でBUN48.3、CRE4.73、IP5.1に低下し、食欲も改善してきたため退院となりました
この時点でも慢性腎不全のステージは4段階中3で一般的に今後も定期的な点滴治療などが必要な状態でした。
飼い主様が遠方にお住まいだったこともあり、ご自宅で点滴をしてもらうことになったのですが・・・。あまりに元気なため自宅では点滴ができないと連絡が入りました。
次回診察まで、ひとまず点滴はなし、漢方のみ続けていただくことになりました。
そして3週間後。
ますます元気になっていると嬉しいお声。
血液検査で確認したところ点滴なしでも腎数値の悪化はなく、脱水症状も認められなかったので、このまま漢方治療のみとなりました。
今回ファイトちゃんのケースでは、腎のデトックスとエネルギーを補う漢方によって、残っている腎機能をうまく引き出すことができました。ファイトちゃんが入院していた日から1年半が経過しましたが、腎数値はさらに改善し、今日も元気に過ごしてくれています。
現在:BUN35.3/CRE3.67/IP5.2
初診時にくらべて体重は450g増えて、毛もつやつやです!
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